東京では07年5月に東京都済生会中央病院のオペ室に勤務していた看護師のAさん(当時24歳)が当直明け、患者を移動させる時に使うストレッチャー(車輪付きの簡易ベッド)で仮眠中に意識不明になり帰らぬ人となった。Aさんが月80時間近くの残業をしていたことから、東京三田労働基準監督署は08年9月に過労死と認めた。亡くなってから1年での労災認定は異例のことだった。これを受け、日看協は08年11月〜09年1月にかけて「時間外勤務、夜勤・交代制勤務等緊急実態調査」を実施。看護職員3010人、看護管理者1425人などの回答を得た。すると交代制勤務で働いている約23人に1人が月60時間を超える時間外勤務をしており、前述した大阪高裁で公務災害と認定された勤務実態に近い過労死危険レベルの看護職員が全国で約2万人に上ると推計された。1病棟に1人は過労死の危険のある看護師がいることになる。3交代勤務者のうち、6割弱の勤務間隔が6時間以下。20代の時閣外労働が長く、4分の1が月35時間を超える時間外労働を行っていた。
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